ハーブは花の季節

5月後半に入ってからの畑はChamomile Germanの収穫と残渣の整理に追われていました。Common SageもChamomileと同じ時期に咲き出して、こちらも花が開き切る前に収穫をしなければ!と。そのうちにBlue Mallowが咲き出して、花のリレーです。目に鮮やかなBlue Mallowですが、1日で花が萎んでしまいます。

Common Sage
Woodbetony
Meadow Sweet
Blue Mallow
Fennel Flower

 

 

 

 

 

 

 

 

今年のBlue Mallowは
昨年秋にこぼれ種で発芽したものが越冬して、春になり成長した株です。ここに植えたのは2022年の春でした。当初は畑に日陰を作りたいと思い、背が高くなるMallowを選んで植えたことを思い出します。

このハーブに似たゼニアオイは良く空き地の片隅で見られますが、手入れをされず、可哀想に貧弱な花を咲かせている姿を見かけることが多いようです。
葉も花も同じ様なので、見分けづらいのですが、Blue Mallowの方が、赤紫色の花が大きく、色鮮やかです。

Akemi Herb Fun の畑は、堆肥を入れて有機質が多いので、株が大きくなり、丘があるように勢いよく育っています。花付きも良く、収穫に時間が取られてしまいます。
この花でハーブティーを入れると鮮やかな青色をしていますが、酸を加えるとピンク色に変わるため、喫茶店などではレモンを添えて、色の変化を楽しむように出されています。インスタ栄えしますね。

Blue Mallowには粘膜質とタンニンという成分が含まれるので、粘膜を保護する作用があります。私は、喉が痛い時や、胃の調子が悪い時などに飲むようにハーブティーのブレンドに入れて使用しています。外用では皮膚の炎症に、スキンケアにも使用できます。6月を過ぎると花が小さくなり、梅雨になると株が弱っていくので、今のうちに収穫をして、よく乾燥させてから保存します。

来月はLavenderの開花のお知らせができるので楽しみにしてください。

 

 

 

秋の畑から

 

酷暑だった夏が、あっと言う間に過ぎ去り、今は朝晩が寒く感じる日が出て来ました。今度は、いつ霜が降りるか?と、まだまだ先の話と思っていると、直ぐにその時がやって来ます。

上の写真はStinging Nettle。学名はUrtica dioika L.和名は西洋イラクサ。
触るとヒリヒリ感が一日中おさまらずに痛い思いをしてしまいます。最初に触れた時は、その痛さにびっくりし、収穫の際もビクビクしながらの作業でした。栽培するようになってから6年が経ち、作業手順など自分なりの方法で、触れずに短時間での収穫ができるようになりました。

このハーブは花粉症やアレルギー症状の予防で知られていますが、緑色が濃い葉を見ての通り、クロロフィルを多く含み、またビタミン、鉄,カリウム,カルシウムなどのミネラル成分を含有していることから、私はお茶にブレンドすることが多いハーブです。鉄分が多いので特に貧血気味の方にお勧めします。
幼い頃から、日本茶を朝晩、食事の後にいただいていますが、その日本茶のように普段から飲んで欲しいハーブの一つです。
味も和っぽく、餡にも良く合うのでお茶請けにも合いますし、飲みながら疲労回復が出来れば言うこと無し。飲んだ方はどう感じるでしょうか?
春に収穫、今(10月中旬)2回目の収穫のタイミングです。冬は地上部が枯れて越冬して、早春に芽を吹き始ます。

 

10月の下旬にかけて、Lemongrassの収穫と掘り上げをしました。
今年は成長し出したのがゆっくりでしたが、9月に入ってから勢いよく育ち香りも味も満足する出来となりました。GINにLemongrassを漬けて1ヶ月が経ちました。濾して晩酌で楽しみたいと思っています。

朝晩冷え込んで来ると、Lemongrassも他のハーブと同様に、葉が茶色になり枯れ始ます。今年の冬は、念の為に1株は掘り上げて自宅に持ち帰り、冬を越させようと思いますが、残りの株は畑にそのまま置いて越冬させようと考えています。霜除に株の周りに、藁の代わりになる残渣を置いて保温、春に芽吹いてくれたらいいのですが。
Lemongrassが冬の寒さに耐えられますように!

 

冬に向けての作業が追い込みになって来ています。
Sweet Marjoram、Lemon Verbenaなど枯れてしまう前に最後の収穫中ですが、Mintまで手が回りそうもありません。右上の写真はDillの種を10月上旬に蒔いて発芽したものを畑に定植した所です。冬の寒さに耐えて春に元気な姿で見られるように祈ります。
植物の力を信じ、私は見ている(祈る)しかありません。

皆様、明日から11月になりますが、体調を崩さないようにお過ごしください。

Flower season

5月から6月は花のseason

Chamomile Germanが終わった後にMarigold(Calendula)がオレンジ色の花を沢山咲かせました。

この花は花びらだけを使用します。手で花びらを顎から外していると指先がネバネバして来て、このことからもこの花が多糖類が多く含まれているのが想定されます。私は皮膚のトラブルや喉のうがいにTinctureを作って利用したり、ハーブティーに入れて飲用したりしています。
オレンジ色が目に鮮やかで、見ているだけで元気をもらいます。

Blue系の花を付けるハーブも
左からBlue Hyssop、Common Sage、Lavender、Blue Cornflowerがいます。
HyssopやSageはTinctureを作って、主に冬の間うがいなどに、喉の不快な症状に我が家では活用しています。

Lavandin Grossoは10年物の株です。他にLavandula×intermedia”Seal”
Lavandula×intermedia”impress purple”の3種類のLavenderを育てています。
今年も沢山の花穂を付けましたが、梅雨時期に咲くために収穫のタイミングが難しく、晴れ間を待ちながら収穫を終えました。Lavenderは人気があるハーブでお教室ではBundle作りをして香りに包まれました。

入浴剤にすると1日の疲れも取れてリラックスできます。また、畑でブヨに刺された時に応急処置として使用することがあるので、精油をいつも持ち歩いています。軽い火傷にもジンジンする痛みを抑えますね。困った時のお助けハーブです!

Blue Cornflowerは粘膜の保湿の目的と、見た目の鮮やかさが魅力で、Akemi Herb Funのハーブティーにブレンドすることが多いハーブです。

 

その他の白やピンク、黄色のハーブはMeadowsweet、
Wood Betony、St.John’s wortなどのハーブ。緑のお薬的な使い方をしています。

7月に入ってからはMint達がぐんぐんと育っています。
花の写真は次回は秋にまとめてお知らせします。

暑い夏を体調を崩さないように乗り切りましょう!

Spring (in May)

Spring (in May)

Golden Week、畑は花盛り。

旅行すると、どこも人でいっぱいですが、畑は静かで花に癒されます。

Golden Week中に写真を撮りに来ていただきました。どの写真もとても綺麗に
ハーブたちを撮ってくださいました。
今回はこの写真をご紹介します。

この写真はChivesです。昨年苗を購入し、畑に植えて2年目の今年、花を付けました。ネギ坊主のような花がまとまって咲いていると、とても可愛らしくて、ピンク色が冴えます。香りはネギ。食べるとやはり異国の感じで、卵やじゃがいもに合うと思うのです。まだ2年目なので、ガツンと来る香りも味も弱い様です。これからここで鍛えられ、豊かな味になるかしら?

一部分、花を残してカットした後、株分けのため掘り上げました。長い根っこを切らないように10本位の束に分けてから、植え替えます。何本かを一緒に植えないと育たないようです。来年は、ピンク色の帯のラインが見れることを期待しましょう!

中旬になるとどのハーブも一気に成長して、収穫に追われます。

Chamomileは収穫の適期を待って採りますが、花だけを摘むのに時間がかかります。一株を家に持ち帰って、収穫したハーブの乾燥の作業が終わった後に、Chamomileの花摘みを開始、、ふう〜 などと、はかどるやり方を試しながらの収穫です。
最後は、適期を過ぎてしまって種化している株を抜いて、土に戻しました。そのままにしておくと、隣に生息するハーブが弱ってしまいます。案の定、Mintが徒長してしまっていました。畑を整えることは大切です。

畑を見渡すと、4月に定植した挿木苗のLavenderも無事に根づき、花芽をつけています。
庭で最後まで見守っていたLemongrassの冬ごえ苗もようやく畑に定植したので、梅雨に入って根を伸ばして行くと思います。

S t .John’s wortの蕾がいつの間にか膨らんで、黄色い中に赤い色素が見えて、6月の夏至の後まで小さい花を咲かせます。

来月はどんな畑の風景を見せてくれるか楽しみです!

 

 

March

3月に入りいよいよ畑作業もスタートしました。
Akemi Herb Funの畑のハーブも今のところ無事に越冬が出来たように思います。LemongrassとLemon Verbenaはまだ芽が出ていないので、越冬できたという判断は先になりますが多分大丈夫でしょう。また、秋に挿木したLavandin GrossoやRosemaryの苗、株分けしたLemongrass、秋に零れ種で出てきたBlue Mallowも元気です。
挿木の苗はひと回り大きなポットに植え替えて株を育てます。

この時期の悩みの種は、畑のレイアウトをどうするか決めることです。Lemongrassの苗やこれから取り寄せる苗をどこのスペースに配置するか!?
限られたスペースの中で決めなければいけません。必要なハーブしか育てる余裕がないのが悩ましいことです。

畑を見るとBlue mallowが元気よく春を迎えています。寒さで枯れることもなく去年1株を植えたものが増えています。この場所は、すぐ後ろに作業するスペースがあり、Mallowが背が高くなった後は、夏でも陽を避けられるようにとの思いでした。今年は壁になってくれそうです。

春は皆、可愛い芽を出しますね。
Rhubarbは赤い丸い顔を出し、Echinaceaは赤みがかったグリーンの芽を土から出ています。毎年、周りのハーブの方が優勢で、絶えてしまわないかと気にかけているのですが、無事に発芽が確認できました。Chamomile Germanも種が落ちた箇所から出て来ています。4月になったら満開になるでしょう。

今月、お教室でクローズアップしてみるSweet Marjoramも新芽を出して、今年も芳しい香りをもたらしてくれそうです。

畑に行く度にどんどん姿を変えて育っています。
ハーブシーズンの始まり。今年はどんな姿を見せてくれるかお楽しみです。

年の瀬の振り返り

2o22年も残すところあと少しとなりました。相模原で畑を借りてハーブを栽培して5年目です。今年は1区画の畑を移動して、2箇所に分かれていた畑を地続きにしたので効率が良くなりました。
2月の終わりのまだ寒い時期でしたが、越冬中のハーブを新しい場所に移植しました。Lemongrass,Lemon Verbena,Sweet Marjoram,Meadow Sweet,Lemon Thyme,Common Sage,St.John’s wort,Lavandin Grosso,Rosemary,Engrish Mint,Lemon Mintたち。新しい場所に移植した後、LemongrassとLemon Verbenaは根付きませんでした。やはり熱帯地域の植物を冬に動かしたのが原因と思います。

春が訪れ、Chamomile Germanが咲き始めます。畑も段々と緑が濃くなり、花の季節になります。ハーブ教室では5月には畑でTincter&ポージー(花束)作りをして、香りと色彩を五感で楽しみました。

6月の梅雨時期にLavenderが開花します。収穫には、雨が続くと乾燥が上手く出来ないので困ります。4~5日晴天が続いたタイミングで開花が2,3割の時に収穫します。この時期はタイミングを見計らうのに気を使います。
Lavandula ‘grosso’,Lavandula×Intermedia’impresspurple’を栽培しています。花の量が多く、樹形が整い、比較的育て易い品種ですが、土壌によって香りが左右されます。Akemi Herb Funの畑は有機由来の堆肥を入れ、石油由来の肥料は使わない栽培をしているので、香りの良いLavenderが咲きます。

7月には収穫が目白押しになります。

Calendula

左からCalendula、Blue Mallow、Stinging Nettle

その他にも次々にハーブが育つので、収穫のタイミングを逃さないように畑に足を運びます。ハーブの成長が盛んとなる時期ですが、一般に雑草と言われる草も旺盛で、整理しないと風通しが悪くてハーブがやられてしまうので気をつけないといけません。
草も、ハーブの手入れなどで出た枝や葉、ハーブティーの残渣などは皆、土に帰しています。これが土の栄養となり、ハーブを育てます。

8月は熱帯地方の由来の植物を除いて、大抵の植物は一旦、暑さで成長をお休みしますが、草はよく育ちますね。お盆を過ぎた頃から、秋に向かってまた成長を始め、2回目の収穫が始まります。
収穫と同時に株分けで苗を作り、今いる子が枯れてしまった時にその株を絶やさないように、家に連れ帰って育てるようにしています。これで安心です。
種取りも然りです。

9月以降は挿し木と、やはり株分、手入れをしながらの収穫で、ハーブ教室でも実際に挿し木をしました。LavenderとRosemaryhが上手く育っている方が多かったですが、Lemon Verbena は根が出る前に枯れてしまったとのことでした。採取した枝が細かったのでそれが原因だと思いますが、来年、リベンジしたいと思います。(以前の投稿を参照してください)

初冬の作業は、今年1年目のLemongrassの初収穫と掘り上げての株分けでした。根が張った株を分けるのは大変ですが、教室の皆さんのお陰で無事に終えました。後は、持ち帰って冬ごえをさせ、来年の田植えの季節に畑に移植し直します。
LemongrassとLemon Verbenaに菰をかけて今年の冬の準備が終わりました。
今年も恵みをありがとう!

来春にはまた、Camomile Germanの芽がふき出してハーブの季節がやって来るでしょう。

2022.12.30

Sweet Marjoramの収穫


Herbの入浴剤の材料にするSweet Marjoram
を収穫した日。早朝の畑での日の出です。雨の予報が出ていたので素早く収穫作業に取り掛かりました。

Sweet Marjoramはシソ科で  origanum属の草本です。同じオリガヌム属にOreganoがあります。Sweet Marjoramの香りは、少しスパイシーで甘くてスッキリしたうっとりする香りです。呼吸をすると身体中にその香りが行き渡り、幸せな気分にさせてくれます。

丁度、小さな白い花を付けてノット(玉結び)状になって来ている時期のMarjoramを採取して入浴剤の材料に使いました。